SQLを活かせるフリーランスの求人・案件一覧

近年、企業が保有しているビッグデータの分析や活用が話題になり耳にされた方も多いのではないでしょうか？ビッグデータの解析には色々なアプローチがされますが、SQLもその手段の1つです。解析された統計データはマーケティングに生かされ、私達の生活をより良いものに変えてくれるでしょう。そういう仕事に関われたらやりがいも一層ありますよね。SQLを知ればデータに強くなるのは間違いありませんし、そういった分野にも触れる機会があるはずです。また個人情報の管理などでセキュリティの重要性が知られていますが、SQL開発からのキャリアアップとしてデータベースエンジニアへの道もあります。興味のある方はSQLをその1歩として、勉強されてみてはいかがでしょうか。

次に案件選びのポイントについてです。エンジニアを募集する案件の必須スキルに「SQL実務経験のある方」といった記述を目にしたことはありませんか？データベースを扱う案件の場合はその性質上、SQLを知らないと幅広い活躍が見込みにくいため、企業は優先的にその知識を確認したいといった理由が背景にあります。経験のある方であれば、案件内容がプログラミング寄りかデータベースに特化しているかを見極め、ご自身のキャリアを考慮の上で選んでください。まだ経験は無いがこれから身につけたい、そういった方は新規開発より保守や改修案件を選ぶのが良いでしょう。理由として全くゼロの状態からSQLに関わる業務に就くのは、何から手をつけて良いか分からずハードルが高いためです。現行システムで稼働している構文を確認し調べていくことで、現場に必要なスキルが分かるようになるはずです。

システム開発を行う大抵の企業はバックエンドにデータベースを利用しているため、SQL習得者は重宝されその需要は高いです。逆を言えば、データベースに関わる案件全般でSQLを習得していることが最低限必要になる、とも言えます。企業によってはプログラミングとSQLのようなデータ操作を組織として完全に分離しているケースもありますが、多くの場合、システムエンジニアにはどちらも求められる知識になるでしょう。またデータベース管理者といった案件は人気・需要ともにあり、専門性の高いスペシャリストが望まれる傾向にあります。SQLの実務経験がある方は充分にアピールできるポイントなので、案件探しの際はしっかりと相手先に伝えてください。

プログラミングやSQLをオールマイティに経験を積みたいのか、それともデータベースの導入や設計に興味があるのか、によって狙う業務内容やポジションは変わってくると言えます。前者であればシステムエンジニア、後者はデータベースエンジニアといった職種で呼ばれます。キャリアアップの方向性としてはどちらも最初はプログラマーとして経験を積み、ご自身の選択や仕事環境によって枝分かれすることになるでしょう。またデータベースエンジニアは少数精鋭で編成されることが多い反面、システムエンジニアはクライアントや多数の技術者に関わることが多いです。そういった違いがあるのも忘れないようにしてください。いずれにしてもSQLを知りデータに強くなることは、エンジニアとして活躍するための大きな1歩になります。

また、アプリケーションとデータベース間のSQL操作において、言語によって様々なフレームワークが利用されています。例えばJavaの場合、「MyBatis」や「Hibernate」のようなフレームワークが現場ではよく使われています。特徴としてO/Rマッピングといわれる技術が採用されており、データとソースコードの関連付けや変換ロジックを自動生成することが可能で、コーティング量を削減できるなどメリットも多くあります。ただし設定によっては予期しないような複雑なSQLが生成されてしまい、データベースへの負荷や処理性能を妨げてしまう原因になることもあります。フレームワークを使うことで得るメリットも大きいですが、知らず知らずの内にボトルネックになる要因にもなるため、採用するフレームワークはしっかりと選定する必要があるでしょう。

SQLをメインに扱う案件としては、データベース運用保守やデータ移行といった業務が挙げられますが、その相場は40万円〜60万円程度になります。既存システムの保守や運用が中心になる場合、継続的な案件が見込めるものの単価はそれほど高くありません。またSQL実務経験以上のキャリアが必要になりますが、データベース構築といった上流工程の案件では80万円以上の単価を得ることも十分可能です。ただし、例えばOracleといった特定製品のスキルが必須になることが多いため、ご自身の経験と照らし合わせてからご応募ください。なお、SQLは製品によって規格が異なり多少の独自性を持っていますが、基本となる命令はそれほど変わりません。そのため開発側の案件であればあまり気にする必要はありませんが、データベース管理者のような業務の場合はそのわずかな違いが命取りになるため、具体的な製品名が重要視される傾向にあります。

SQLに関する資格試験は多数存在しており、国家試験と企業が認定するベンダー試験の2つに大別できます。国家試験ではIPAと呼ばれる情報処理推進機構が主催する情報処理技術者試験の「データベーススペシャリスト試験」があります。その名の通り、SQLはもちろんデータベースのチューニングといった問題も含まれ、試験内容は非常に高難易度です。SQLをこれから勉強される方にはオススメできませんが、実務経験豊富な方は是非、取得を目指してみてください。ベンダー試験では「Oracle Master」が人気のある資格になります。この資格に認定されるには「SQL基礎」を受験する必要があるため、ビギナーの方にはSQLを理解しやすいのではないでしょうか。なお受験にかかる費用ですが、ベンダー試験の場合は受験料が高く、場合によってはセミナーへの参加が必須なケースもあるため注意が必要です。

次に勉強方法についてです。リレーショナルデータベースに対してオブジェクト定義やデータ操作を行う言語、それがSQLです。これからSQLを勉強される方にとっては、リレーショナルとは何？といった疑問があるのではないでしょうか？SQLを理解する近道は決して構文を知ることではなく、データベースの構造をイメージできるかが非常に重要です。SQLの書き方をまとめた書籍は多数ありますがそういった本は最初は手に取らず、データベースの概念などが書かれた読みやすい書籍やサイトを探してみてください。SQLにつまずく方の多くは、その表面だけ知ろうとしてしまう傾向があります。データベースは奥が深いですが少しずつ理解が深まれば、SQLはあくまで命令でしかないことに気づくことでしょう。