一般的にはプログラマーと聞くと、「すごい!」とか「頭がよさそう」、「高収入そう」と言われる方が多いですね。世間一般では、結構あこがれの職業のようです。そのため、「未経験でもプログラマーになりたい!」と考えている方がたくさんいます。そして、企業も人手が欲しいため、初心者であっても積極採用しています。特に、手軽に募集できる「バイト」は採用確率が高い傾向にあります。
この記事では、プログラマーのバイトを探している方のために、未経験でもできるプログラマーのバイトについて説明していきます。プログラマーの種類や求められるものなど基本的なことを説明した後で、実際に未経験プログラマーにどんなバイトがあるのか、給料や働き方、求められるスキル、注意点などについて説明していきます。
参照:アルバイトからプログラマーになるためのポイントについて解説した記事はこちら
プログラマーにもいろいろな種類がある
はじめに、基礎的な知識としてプログラマーの種類を説明します。作成するプログラムの種類や使用されるプログラミング言語などについても解説していきます。自分にはどのタイプが合っているか考えてみましょう。
デスクトップ系
主にWindows向けのデスクトップアプリケーションを開発するプログラマーです。最近では、ウェブアプリケーションの普及により数が減っていますが、要件によっては、まだ根強い需要があります。たとえば、システムに深く関わるようなウィルス対策ソフトなどのアプリケーションは、ウェブアプリケーションでは実現できません。
デスクトップ系は、JavaまたはC#やVisual Basicなどの言語での開発が中心です。初心者の方はVisual Basicから勉強し始めることが多いようですが、人気のあるJavaやC#から勉強したほうがよいでしょう。特にJavaは、人気言語ランキングで長年ダントツの1位を維持しています。考えなくてはいけないことが比較的少ないため、勉強を始めるなら、デスクトップ系がおすすめです。他のタイプの基礎としても役立ちます。
ウェブ系
ウェブサイトやウェブサービスを作成するプログラマーです。Yahoo! JAPANなどの一般的なサイトや、Gmailをはじめとするウェブサービスが代表例です。おそらくこの中でも最も需要があるタイプのプログラマーでしょう。ウェブ系では多数の言語が使用されています。
一番使われているのは、やはりJavaでしょう。その次には、PHP、C#、Rubyと続きます。言語単体で使われることはほとんどなく、たいていはウェブアプリケーションフレームワークが使われます。フレームワークは、アプリケーションの基盤となるもので、開発作業を短縮できます。たとえば、JavaならSpring、PHPならLaravel、C#ならASP.NETといった具合に言語ごとにフレームワークがあります。
ウェブ系のプログラムは、サーバー側(バックエンド)とブラウザ側(フロントエンド)に分かれているため、両方の知識が求められます。バックエンドでは先に挙げた言語が使われ、フロントエンドではHTMLやCSS、JavaScriptが使われます。実際に担当するのは、どちらか一方かもしれませんが、両方の知識があるとよりスムーズに開発できます。覚えることが多いため、初心者はいきなりウェブ系から入ると挫折してしまう可能性が高いでしょう。
組み込み系
冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品、自動車などにもプログラムは使われています。こういった内部に組み込まれたプログラムを「組み込みプログラム」と言います。これを作るのが、組み込み系プログラマーの仕事です。
主にCやC++、アセンブラを使って開発されます。これらの言語は習得難易度が高く、初学者がいきなり取得するには長い時間がかかるでしょう。最近では、IoT(モノのインターネット)が流行の兆しを見せています。すでに、電子ロックや家電がインターネットに接続され、コントロールできるようになっています。
ゲーム系
一度はゲームを作ってみたい、と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?最近では、スマートフォンのゲーム開発が盛んです。ポケモンGOの人気ぶりは記憶に新しいでしょう。ゲーム開発は、他と比べて特殊です。覚えることが多く、他の業種に転用できる部分が少ないといえます。今は減少傾向ですが、PS4などの据え置き機用ゲームの開発もあります。
現在では、だれでもスマホゲームを開発できるようになっています。Unityという無料の開発ツールを使えば、すぐにゲーム開発を始められます。とはいえ、もちろん知識は必要なので、それなりに勉強しなければいけません。Unityの場合、言語はC#がおすすめです。一方、PS4などのゲーム開発の場合にはC++が使われるため、初心者には向いていません。
アプリ系
スマートフォンには、ゲーム以外にも多数のアプリがあります。ブラウザやカメラ、メーラーもすべてアプリです。スマホ特有の部分はありますが、ゲームアプリよりも習得は容易です。今日では、だれでもアプリ開発が可能になっています。
Androidアプリは、Javaを使って開発します。開発環境やツールなどはすべて無料でダウンロードできます。また、少額(3000円程度)のお金を払えば、アプリストアに開発したアプリを登録することも可能です。iPhoneアプリも同様で、開発にMacが必要なこと以外、Android同様に無料で開発できます。開発言語は、SwiftやObjective-Cになります。入門書籍が多いため、初心者の取っ掛かりとしても悪くはないでしょう。
未経験プログラマーには何が求められているのか?
未経験なので、当然ながら知識を得ていかなければいけません。そのためには、「学ぼうという意欲」が必要です。採用側もこれを求めています。ただ教えてもらうだけでなく、自分から学んでいかなければいけません。最初は教えてくれるでしょうが、おいおいは独学で学んでいく必要があるからです。いつまでも手取り足取り教えてはくれません。
また、軽視されがちですが、「コミュニケーション能力」も非常に重要です。プログラミングは、単独プレーではなくチームプレーです。そのため、他のメンバーと協調して仕事を進めていく能力が求められています。技術とコミュニケーション能力、この2つが揃っている必要があるのです。
未経験でもできるプログラマーのバイトとは?
次に、未経験プログラマーのバイト内容について説明していきます。実際のバイトの求人から情報をまとめてみました。
仕事内容
企業によって、研修を受けてから業務に入る場合と、いきなり実戦投入される場合の2パターンあります。どちらにしてもOJT(実地訓練)で教えられることになります。この期間にがんばれば正社員登用されることもありますので、がんばっていきましょう。最初は知らないことばかりなので特に大変です。
実際の業務内容は企業によってさまざまです。ほとんどの企業は特定のタイプのプログラムを開発しているため、途中で開発内容がコロコロ変わることはないでしょう。まずは、その企業で必要とされている知識のみを集中的に学びましょう。
給料
だいたい時給1,000円~2,000円が相場です。スキルが高いほど、高時給になります。研修期間がある場合には、その期間だけやや時給が安くなりますので注意しましょう。
必要スキル
- パソコンの基本操作
- プログラミングに対する熱意
- コミュニケーション能力
- 趣味でプログラミングしていると尚良
一人前のプログラマーになるために勉強するべきこと
バイトの仕事をこなせるようになっても、それで満足していては一人前のプログラマーにはなれません。さらなるステップアップを目指して、勉強していく必要があります。今ではインターネット上にたくさんの技術系の記事が掲載されています。知らないことや最新の技術を学んでいきましょう。
また、プログラミング言語だけでなく、設計や要件定義などの上流の仕事も勉強していきましょう。プログラマーは、いずれはシステムエンジニア(SE)として活躍することになります。キャリアアップを図るには、プログラミングだけではダメなのです。技術系の書籍は貴重な情報源です。高くて買えない、という方は図書館を利用して勉強に励みましょう。
まとめ
プログラマーにもいろいろな種類があります。同じプログラマーでも、仕事内容にはかなり違いがあります。興味を持てるかは非常に重要なことなので、あなたが好きな仕事を選ぶべきです。未経験の方は特に、積極的に学ぶ姿勢が大切です。プログラマーは常に学び続けなければいけません。新しい技術は次々と出てきますし、状況は刻々と変化します。一人前になるためにも、勉強を続けていきましょう。あなたはどんなプログラマーになりたいですか?
参照:アルバイトからプログラマーになるためのポイントについて解説した記事はこちら
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