新たに新卒でシステムエンジニアになる予定のみなさん、システムエンジニアとして働く準備は出来ているでしょうか?ウェブでシステムエンジニアはブラックだ!と書かれているのを見て、今から不安で寝れない夜を過ごしている人もいるかもしれません。また現在、新卒でたまたまシステムエンジニアになってしまい、日々の仕事に苦労している方もいるかもしれませんね。
でも大丈夫!システムエンジニアでも定時に帰れないなんて事はないし、土日はちゃんと休めます。仕事終わりに同期で飲みに行くことも出来ます。
だからと言って、入社後も自ら学んでいく姿勢でないと、そのうちに毎日徹夜…なんていう、正にブラックな展開になってしまうかもしれません。それはシステムエンジニアに関わらずどんな仕事でも一緒で、あなたの努力次第です。
今回は、システムエンジニアになるみなさんに向けて、システムエンジニアの心得を紹介します。是非、今後のシステムエンジニア生活の参考としてください。
参照:システムエンジニアの魅力ややりがいについて解説した記事はこちら
流儀その1:入社したら一度自分の腹をくくれ
これは特にシステムエンジニアが希望の職種ではなかった人や希望の企業に入社出来なかった人へのアドバイスですが、いつまでも色々考えるのはやめて、目の前の仕事に集中するようにするべきです。社会で働くという経験が初めての新卒の方々はおそらく仕事や働きかたにいろんな不安があり、「怒られたり、失敗するのは怖い」と身構えてしまうものです。
しかしここで断言しておきますが、想像している不安や恐怖の大抵は必ず経験します。ずっと笑顔で仕事が出来るなんでことはそうそうあることではありません。なのである程度の不安や恐怖は受け入れて、どうやって向き合っていくのかを考えるようにしましょう。
システムエンジニアは非常にやりがいのある仕事であり、楽しい仕事です。社会生活の基盤を支えているし、人々に楽しみや喜びをも与える事が出来る稀な仕事だと思います。AI(人工知能)の実現の様に、現在でも「アメリカンドリーム」の可能性を残す数少ない職業の1つだと思います。
流儀その2:自ら進んで勉強しろ、答えを求めろ
これからの入社後の研修についていけるか不安な人がいるかもしれませんね。また、入社後に会社はちゃんと一人前のシステムエンジニアとして教育してくれるのだろうか?と心配な人もいるかもしれません。入社した新入社員を一人前の社会人、システムエンジニアに育てる義務が会社にはあると個人的には思いますが、でもそれだけで満足してしまっては不十分です。
まず、どのような事でも自分の頭で考え、答え(または仮説)を導出する癖をつけましょう。答えが分からなかったとしても、分からない事を直ぐに先輩などに聞きに行くことはせずに、まず自分で答えを考えてみる事が重要です。
今後システムエンジニア(社会人)として生活していく中で自ら判断しなければいけない場面は数多く訪れるはずです。問題が発生した場合、情報を集め、自身の頭で考え判断し、そして判断した事に責任を持つことが必要です。そして、どの様な仮定でその答えを導いたのかを答えられるようにしましょう。
考えた過程を説明する事は、自身の頭の中を整理するのに役立ちます。また、仮に自分の考えていた事が間違っていたとしても、他人のせいにするような事もやめましょう。
流儀その3:与えられた仕事は責任をもって全力で
会社で仕事をするようになった最初の頃は、ほとんど上司や先輩などから与えられた作業をこなすことが日課と為るでしょう。その中には、上司や先輩から雑用の様な仕事を任せられることもあるかもしれません。「こんな仕事をするために、勉強してきたわけじゃないのにな・・・」と思うこともあるかもしれません。
しかし、だからと言って手を抜いて良いわけではありません。どのような仕事も全力で取り組む人には、そのうち重要な仕事も任せてもらえられるようになります(誰でも、ちゃんと仕事をこなしくれる人に仕事も任せたいと思うものです)。また、この様に本意ではない仕事や嫌な仕事をこなしていく事は、忍耐力や様々な事を学ぶことが出来ます。仕事が出来るようになる人は、どんな仕事からでも何か学ぶべきものを見つけるものです。
(嫌な仕事と言っても、もちろん会社で発生する仕事に関してです。度を越えた先輩からの個人的な頼みごと等をされた際には、上司などに相談しましょう)。
流儀その4:周りの人と十分なコミュニケーションを
システムエンジニアにとって、営業職程の様なコミュニケーション力は必要ないかもしれませんが、それでもコミュニケーション力は必要です。特に、一般にシステムエンジニア等のエンジニアは一般にコミュニケーションが不得意の方が多い様です。人付き合いが得意じゃないと思っている人も多いと思いますが、新人の頃から努力すればなんとかなるものです(私もそうでした)。
まず会社に入ったら、ほうれんそう(報連相)に代表される上司や先輩等への報告を行う習慣をつけましょう。特に、悪い話は直ぐに報告するように(重要)。報告し、アドバイスをもらうことになりますが、この時も先ほど話したように、自分でどうしたいかを考えてからアドバイスを貰うようにしましょう。ただし、自分の考えをまとめているうちに報告が遅れては元の木阿弥です。臨機応変に対応しましょう。
流儀その5:物事の本質を見抜く力を鍛える
システムエンジニアとなるみなさんは、今後様々なシステムを作成することに為ると思います。この時、常に考えてもらいたいのは物事の本質を見抜く事です。最初のうちはなかなか難しいのですが、訓練でどうにもなるものです。
例えば、クライアントからシステム作成を依頼された場合、クライアントからシステムの要望が伝えられると思いますが、この際に「このシステムの本質はなんなのだろう?」と考えることが重要です。クライアントは、色々と要望する機能を伝えてくるかもしれませんが、クライアントも自分が作りたいシステムの本質がわかっていない事がほとんどです。このため、クライアントの要望通りにシステムを構築してしまうと使えないシステムになってしまうことが多々あります。
クライアントと相談しつつ、システムの本来の姿を炙りだしたり、分析していったりするのが得意だと思うようになれば、システムコンサルタントの様な職につくのも良いかもしれません。物事の本質を見抜く力は実際のシステム開発だけでは無くて、他の業務や日常生活の中の色々な部分で大変ためになりますので、是非一度勉強してみる事を勧めます。
まとめ
流儀として幾つかのアドバイスを書いてきました。今後社会人となり、またシステムエンジニアとして、多くの場面で壁が立ちはだかると思いますが、以下の事だけは忘れないでください。
- くさらない(システムエンジニアをやっていくといろいろな事がおこります)
- あせらない(何か問題が起こっても一度立ち止まって冷静に考えよう)
- いばらない(今後上の立場となったとしても謙虚な気持ちで)
- おこらない(クライアントや後輩等に感情的に対応するほど愚かな事はありません)
現在、2020年問題等からシステムエンジニア不足が叫ばれており、システムエンジニアの活躍の場は広がっています。ただ、だからと言って何も努力していかなければドッグ・イヤーで進んでいくIT業界の一線で活躍し続けて行くことは出来ないでしょう。
このためには、先ほど書いたように自分で考え、判断し、実行して行くことが重要です。この時に物事の本質を見抜く力をつけていくように努力しましょう。この様にしていけば、今後何を考えていかなければならないか、何を勉強していかなければならないかが見えてくると思います。みなさん、優秀なシステムエンジニアとなるようにがんばって下さいね。
参照:システムエンジニアの魅力ややりがいについて解説した記事はこちら
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