自分の武器となる何かを取得し、これからフリーランスとして活躍したい!と思った時、
不安になることの一つが「仕事の獲得方法」でしょう。
自分に合った仕事の探し方によって、仕事の質はもちろんのことスキル向上の効率さえ変わります。
仕事をもらえるのであれば何でもいいという状態から早く抜け出し、仕事を選択できるようになるために、仕事の探し方を把握しておく必要があります。
この記事は、これからフリーランスを始めるにあたって、どうやって仕事を探せばいいのか悩んでいる人、既にフリーランスを始めているものの、もっと仕事を獲得したいと思っている人に向けたものです。
- フリーランスを始めてもすぐに仕事ができるような環境を整えたい
- フリーランスを始めるにあたって自分にあった仕事を選びたい
- 自分に合ったサービスを賢く使いたい
という方に参考にしていただきたいポイントをご紹介していきます。
フリーランスが最も仕事を得ている常套手段
まず、日本で既に活動しているフリーランスが、どのように仕事を得ているのか、国が公表している資料から確認していきましょう。
今回参考にする資料は、私たち中小企業診断士にはお馴染みですが、中小企業庁が公表している「2016年度版小規模企業白書概要」です。
この資料では、小規模企業を対象にした統計情報がまとめられています。小規模企業とは中小企業であり、業種が製造業かその他で、従業員20名以下、卸売業、小売業、サービス業であれば5名以下の企業を指します。
そして、資料の中にフリーランスが仕事を受注する方法のランキングが掲載されています。結果は下記の通りです。
1位:知人、同業者からの紹介(55.1%)
2位:自らの営業(50.7%)
3位:クラウドソーシング(7.8%)
4位:通訳・翻訳会社、建設会社、マネジメント会社等からの紹介(7.3%)
5位:公的機関からの紹介(3.6%)
フリーランス自らの営業をすることはもちろんですが、営業だけではなく、周囲からの紹介により仕事を得ているケースが多いことが、このランキングからわかります。
また、クラウドソーシングの割合も年々高くなってきています。新しい働き方も次第に定着してきたことがうかがえます。
身近な人からの仕事の質を上げる
フリーランスとして、真っ先に取り組むことは、身近な人からの仕事に対して、価格以上の質で応えることです。
最初は仕事の実績が無いため、仕事の値段も低くなってしまいますが、価格以上の価値を提供することで、仕事の幅が広がっていきます。
なぜかというと、仕事をくれる相手が、あなたと仕事をすることによりあなたの実力を把握することができるからです。実力を把握することができると、あなたに任せられる仕事を取捨選択することができます。これは、会社の上司と部下の関係と同じですね。
また、FacebookやTwitterなどを使って、自分ができることをアピールするように、フリーランスとして独立したことを伝えることも有効です。
知人同士性格などは把握できているため、知らない人よりも仕事を頼みやすい関係であると言えるでしょう。
クラウドソーシングの活用
フリーランスの仕事の取得方法で、ランキング3位に食い込んでいる「クラウドソーシング」。クラウドワークスもその一つです。
フリーランスの仕事の取得方法として、クラウドソーシングは有効です。私もフリーランスとして活動していますが、最初は特にクラウドソーシングを利用していました。
クラウドソーシングは、案件が豊富に登録されているため、フリーランスの駆け出しの際には、非常に助けになるプラットホームです。
クラウドソーシングにおいても、まずは実績を積むことを優先しましょう。実績を積み上げていくことで発注者が抱く信頼感が増し、スカウトメールも増加していきます。
クラウドソーシングの注意点
ただ、クラウドソーシングを活用する上で、注意をしておきたいことがあります。それは、いつまでも単価の低い仕事を受け続けないということです。
クラウドソーシングのライティングを例に挙げると、比較的単価の低い案件が数多く募集されています。中には作業時間と報酬から、時給換算すると500円に満たないものもあります。
そこから抜け出すためには、ここまで得た実績をもとに比較的単価の高い案件にどんどん応募することが大切です。
その中の1つでも受注することができれば、真摯に取引を進めていきましょう。継続的に取引を積み重ねていくことで、最初に触れた「紹介による仕事の獲得」につながっていくのです。
継続的に仕事をしていくと、同じ仕事をしていても価値を認めてくれて単価が上がったり、全く違う種類の仕事を依頼されたりすることもあります。
ポートフォリオの充実で営業ツールを整備
フリーランスの仕事獲得方法の2位にランクインしていた「自らの営業」。お客様先に行くことも大切ですが、相手にアピールするツールを整備することも大切です。
フリーランスであれば、あなたがどんなことができるのかがわかるポートフォリオを作成しましょう。
仕事の単価が低かったとしても、それは立派なあなたのポートフォリオになります。それをジャンルに分けてわかりやすく整理しておきましょう。
私もライターとしてのポートフォリオを作成しています。Evernoteというメモのクラウドサービスがあるのですが、下記のようにポートフォリオを書いたメモを保存しています。
■ポートフォリオ例
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☆署名あり記事
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【IKITOKI】・・・<https://iki-toki.jp/writer/541/>
30歳代男性をターゲットにするトレンドを重視したWebメディア。
メモは共有することができるので、見てもらいたい相手にメモのURLを送れば、すぐにポートフォリオを見てもらうことができます。
何か新しい案件があり、案件に応募をする際には、高い確率であなたのポートフォリオを見せるように依頼が来るはずです。その時にすぐポートフォリオを見せられるように準備をしておきましょう。
実績を積んでいくことで、ポートフォリオが増えていきます。随時更新をしていくように心がけていきましょう。
レスポンスは迅速に
仕事を獲得する際に、お客様とメールなどのやり取りをすることがあります。価格交渉や条件の詰めなど、様々な連絡をすることになりますが、なるべく返信は迅速に行うようにしましょう。
「迅速な返信=真摯な対応」とお客様に受け取られることにより、その後の対応がやりやすくなります。
また、いつまでも返信をしないと、あなたが案件に対してやる気がないと見なされ、発注する候補者から漏れることにもつながります。
仕事で忙しい場合にも、すぐ返信できるものはその場でメールなどを返すようにしていきましょう。
まとめ
フリーランスとしての仕事を探す際には、
- 周囲の人からの仕事を受ける
- クラウドソーシングを活用する
- ポートフォリオを充実させる
ことが大切です。昔は、①しか仕事を得る方法がありませんでしたが、②もインターネットの普及により定着してきました。ぜひ活用していきましょう。
また、ポートフォリオの充実とともに、自己紹介や自己アピールの充実も効果的です。実績を積んでくると、書けることの幅が広がっていきます。
まずは、手軽にできる自己紹介、アピールの見直し、ポートフォリオの充実から一歩踏み出してみましょう。
フリーランスの仕事獲得方法として、他にもご存知なものがありましたら、ぜひ教えてくださいね。
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