株式会社アトラエ

「wevox」プロジェクトリーダー兼エンジニア
森山 雄貴 さま

今、求められているフリーランスとの協働。
高い成果をあげている現場の考え方とは

近年「働き方改革」という言葉をよく耳にするようになりました。国を挙げて長時間労働の是正や、雇用形態に関わらない公正な待遇の確保を推進する動きが活発になっています。しかし、働き方を見直したいと思っても、経営や事業を動かす上で人材が足りず思うようにいかないと課題を感じている企業も多いのではないでしょうか。こうした背景もあり、今フリーランスの活用が注目されています。
今回は、働き方に関する先進的な取り組みを行っている企業として、株式会社アトラエ様にインタビュー。「意欲ある仲間が無駄なストレスなく働ける組織を創る」という哲学のもと、自宅勤務や地方でのリモートワークなどに取り組み各メンバーが高いパフォーマンスを発揮しています。

お話を伺った方:

「wevox」プロジェクトリーダー兼エンジニア 森山 雄貴 さま

2012年に新卒でアトラエに入社。エンジニアとして従事しつつ、現在は組織改善プラットフォーム「wevox」のプロジェクトリーダーも担っている。

社内で活躍するフリーランスたち。アトラエはどのように協働しているのか?

アトラエ様がフリーランスと協働するようになったのはいつからですか?

2018年1月からですね。まずは私が担当している事業部に1人参画してもらうところからスタートしました。1年経った今は、全ての事業部に1人以上フリーランスの方がいます。

フリーランスと協働するようになったきっかけは何でしょうか?

1つのきっかけとして、やはり人材不足はありますね。最初は都度こちら側で業務を細かく切り分けてクラウドソーシングで依頼するという方法を採っていたんですけど、業務が増えてくると、それだけでは立ち行かなくなってきて……フリーランスの方にジョインしてもらう方法を選びました。でも、ただ足りない業務を埋めてくれれば誰でもいいというわけではなくて、自分たちの会社との相性にはとにかくこだわりました。例えば弊社の場合、「エンジニアがプロダクトをつくる」というよりは「全員でプロダクトをつくる」という文化。つまり仲間意識を大切にしているんです。だから、業務委託でも正社員で一緒に働きたいと思える人かどうかというのは意識しましたね。クラウドテックさんに協力いただきながら、多くのフリーランスの方と会いました。
面談では、自分たちの会社が大切にしているスタンスを伝えながら、能力だけではなく相手の志向性や普段のことなども聞いていきました。その場には、一緒に働くことになるメンバーも同席。新しいメンバーとしてフィットしそうだなと思った方にジョインいただくというかたちで進めました。

実際にジョインされたフリーランスの方にはどのように働いてもらっていますか?

最初の数ヶ月は、一緒に時間を共有して信頼関係をつくります。弊社では、とにかく会話する量が多いと思いますね。会社の情報も開示するし、「こうして欲しい」ということも素直に言う。「こういう経験をした」「これが好き」といった、仕事以外のこともたくさん話します。すると、フリーランスの方も素直に意見を言ってもらえるようになるんです。
信頼関係さえできてしまったら、働く場所や時間は柔軟で良いと思っています。私自身エンジニアだからわかるんですけど、業務を行う上で必ずしも出社する必要ってありませんからね。実際に働いてもらっているフリーランスの方は、かなり活躍いただいていて、別の事業部からも引っ張りだこです。

「フリーランスも、同じチームの仲間」組織づくりで大切にしたい視点とは?

アトラエ様がフリーランスの方と協働する上で、心掛けていることはありますか?

外部から手を貸してくれる「サポーター」というよりは、当事者意識・仲間意識を持った「メンバー」だという考えは持っていますね。結局いいものをつくろうと思ったら、フリーランスとか、正社員とか、立場を超えて関わり合わないとだめなんですよ。だってメンバーのほとんどがサポート役ばかりのバンドよりも、全員が同じ方向を向いて信頼し合ってるバンドの方が絶対良い音楽をつくりそうじゃないですか。雇用形態は関係なく自分たちの会社に入ってもらうなら、同じメンバーとして少しでもチームを良くする方向で関わってもらいたい。そして、そんな想いで参画してもらえるなら、こっちもとことん信頼するし、この人が自分らしさを発揮できる状態をつくりたい。そんな想いは持っていますね。
例えば、かつてライターとして関わってくれていたフリーランスの方が、家庭の事情で岐阜に引っ越さなければいけなくなってしまったことがあって。でも「岐阜にいながら今の仕事を両立する方法を考えませんか」と相談したら、とても喜んでいただけたこともありました。物理的に離れることにはなっても、信頼している人には一緒に働いて欲しい。そのことを伝えると、「そこまで信頼して求めてくれるんなら応えたい」と相手も思ってくれているのかなと思います。

フリーランスの方に関わってもらってよかったことはありますか?

例えばフリーランスで働いている外国人の方の参画を機に、チーム内で英語で会話してみようという流れが生まれたこともあります。仕事やライフスタイルなど幅広い経験を持っていることが、フリーランスの方の強み。組織の幅を広げる意味では、フリーランスの方に入ってもらうことでシナジーは生まれやすいと思いますよ。「その人にしかできないこと」を掛け合わせることが、チームとしての競争力を高めることにつながります。

最後に、フリーランスも含めた組織の「人材活用」という観点でアトラエ様が大切だと感じていることを教えてください。

組織づくりには、労務や制度などのハード面と、組織文化や価値観などのソフト面があると思っています。フリーランスの方に入ってもらうときって、大体ハード面の方ばかり議論しがち。でも、本当は、そこで働いているフリーランスの方が意欲的に関わりたいと思ってくれているか、メンバー同士でいいチームをつくれているか、といったソフト面が重要だと感じています。エンジニアの場合、嫌々書いたコードよりも、いいものつくろうと思って書いたコードの方が、精度は高いに決まっていますよね。つまり自分らしく、楽しく働けているかどうかで個人やチームのパフォーマンスは全く変わるということ。フリーランスや正社員という立場に関係なく、関わるメンバー全員が楽しく働けているかどうかが、組織づくりでは大切だと思いますね。

※2018年12月時点のインタビューです。
COMPANY INFO
株式会社アトラエ
People Tech事業
成功報酬型求人メディア『Green』、組織改善プラットフォーム『wevox』
バックエンドエンジニア(Ruby、Python)など
SUMMARY
フリーランス or 正社員という
垣根を超えて、
チームの一員として関わり合う
意識を持つことが大切
POINT1

強い信頼関係を築くことで、
個人も組織も高い
パフォーマンスを挙げることができる。

POINT2

労務や制度などのハード面よりも、
「自分らしく、楽しく働けるか」という
ソフト面から
組織を設計していく視点が大切。

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