株式会社Incubation Code
フリーランス人事活用で、プロジェクトマネージャーの採用課題を解決 「専任者が一人いるだけでビジネスが加速する」
紹介人材:人事
TOPIC
エンジニアを採用する際、正社員で採用するか、フリーランスエンジニアを活用するか悩む企業は多いのではないでしょうか。正社員エンジニアを募集しても思ったような人材が集まらなかったり、フリーランスエンジニアを活用しようにも受け入れる体制がなかったりなど、悩みは尽きないと思います。 スタートアップ・ベンチャー企業専門の転職サイトや、採用業務マネジメントシステムを提供する Attack 株式会社では、クラウドワークスエージェントより紹介した3名のフリーランスエンジニアが稼働しています。 本インタビューでは、フリーランスエンジニアを受け入れたことのメリットや、フリーランスエンジニアの強みを活かす体制作りのポイントなどを、代表取締役の村上 篤志(むらかみ あつし) さまに伺いました。
テレビ朝日、Yahoo!JAPAN、リンクアンドモチベーションを経て、2016年4月、Attack株式会社を創業し、代表取締役に就任
村上 篤志さま(以下村上さま)
前提として、弊社では現在「 Career Wake (キャリアウェイク) 」という転職 Web メディアの開発と、「 TARGET システム」という採用業務マネジメントシステムの開発で、フリーランスエンジニアに稼働いただいています。
以前は「 TARGET システム」の構築を開発会社に依頼していたのですが、進捗状況がなかなか見えなかったり、意思疎通がうまくいかないことが多かったりしたため、想像と違うものが出来上がってしまうということがありました。
この経験から開発会社に丸投げするのではなく、エンジニアと個別に契約を結んで直接コミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めることの重要性を実感しました。
また最初から正社員エンジニアを採用しようと考えていなかったことも、フリーランスエンジニアを活用している理由です。
「 TARGET 」というサービスを通じて私たち自身が他社様の採用支援を行なう中で、正社員エンジニア採用の難しさは理解していました。いくらスカウトメールを送っても、給与を高くしても、採用には結びつきにくかったのです。
さらに私の個人的な意見ですが、エンジニアは組織に属することを嫌う人が多い印象がありました。そのためエンジニアを採用するならフリーランスがよいだろうと思ったのも一因です。エンジニアには組織ではなく、仕事にコミットしてほしいと考えています。
村上さま
開発会社を挟まないため、依頼内容をエンジニアに直接伝えることができ、成果物の仕様のズレがなくなったことです。希望していた形に近いシステムやWebメディアが出来上がるようになりました。
また私たち自身も開発業務に入り込んで、作業の進捗を確認できる点も大きなメリットだと感じています。
さらに、雇用の面での課題も解消されました。いくら経歴書をしっかり見たり、何度も面接をしたりしても、実際に働き始めてみないとその人が弊社にマッチするかどうかは分かりません。
その点フリーランス契約なら、採用後に弊社にマッチしないと分かった場合、契約を延長するかどうかは弊社の裁量で判断できます。
村上さま
1名の方には、弊社サービスのフロント部分の開発を中心にお願いしています。
もう1名の方には、以前開発したシステムのソースコードの問題点の整理をお願いしています。またその方は自発的に業務に関する提案をしてくださるので、私としても、フリーランスエンジニアのタスク管理をしている弊社 CTO の加藤としても、ありがたく感じています。
最後の1名の方には「 Career Wake 」を担当してもらい、加藤だけでは開発の手が足りない部分をサポートしてもらっています。
村上さま 弊社はその面が強いと思います。例えば「 A 」という仕事を遂行するために単純に増員して労働力を増やすというよりは、「 A 」という仕事を遂行する上で必要な作業を切り出し、作業ごとに対応できる人材を集めて担当割り振りをするイメージです。
村上さま
エンジニア採用全てに言えることだと思いますが、私は「人物面」と「スキル面」の両面で人材を見極めることが大切だと考えています。
人事担当がフリーランスエンジニアの人物面だけ評価するのも不十分であり、エンジニアがスキル面だけ見るのもまた不十分ではないでしょうか。人物面・スキル面の両方で自社とマッチするかどうかが重要である、というのが私の考えです。
また、どれだけ採用面接を担当してきた人でも他人を100%正しく評価するのは難しいでしょう。評価の精度を高めるためには、2〜3人による複眼で見るしかないと思います。
そこで、弊社でフリーランスエンジニアを受け入れる場合、私が人物面を判断し、スキル面での判断を CTO に任せています。
村上さま
最近は私や CTO の加藤抜きで、フリーランスエンジニア同士がコミュニケーションを図る取り組みを進めています。最終的な意思決定は私や加藤が行いますが、フリーランスエンジニアたちが自発的に動いてくれることで、業務がより効率化できるのではないかと期待しています。
またフリーランスエンジニアにコミットしてもらっている「 Career Wake 」と「 TARGET システム」は現在、先行投資の段階です。収益を生む段階に来たらエンジニアをさらに増やして、収益化・開発を加速させることも検討します。
単純に人手を増やすためではなく、仕事を達成するために
必要な人材をピンポイントで探す。
良いフリーランスエンジニアを見つけるコツは
「人物面」と「スキル面」の両方を複数人で評価すること。