株式会社トラストリッジ

取締役
世古 裕史 さま
コーポレートデザイナー
渡部 兼蔵 さま

プロジェクトを成功させるのに「雇用形態」は関係ない。
今会社が大切にするべきは、社員・フリーランスに
ワクワクする機会を提供し続けること。

エンジニアの市場価値が上がり、エンジニア側が企業を選ぶ時代になった今、高スキルのフリーランスエンジニアを短期間で4人も仲間に加え、フルスクラッチの開発でEC事業の立ち上げに成功したユニークなスタートアップ企業があります。なぜ優秀なエンジニアを惹きつけ新規事業の立ち上げに成功できたのか、ライフスタイルメディア「macaroni」などの事業を運営するトラストリッジ社の取締役・世古様とコーポレートデザイン部長・渡部様に詳しく話を聞きました。

お話を伺った方:

取締役 世古 裕史 さま

1981年生まれ、熊本県出身。トラストリッジ取締役。2014年に食のライフスタイルメディア「macaroni」を立ち上げ、編集長として成長を牽引した後、現在は新規事業開発に従事。クラフトビールと三茶ラバー。

コーポレートデザイナー 渡部 兼蔵 さま

1990年生まれ、神奈川県出身。コーポレートデザイン部 部長。
アパレル会社、大手人材企業、メディア企業での経営企画やHRの経験を経て、2019年トラストリッジに入社。コーポレートデザイン部を立ち上げ、経営企画/HR/ブランド企画を担当中。

「食」には全てのコンテンツが詰まっている

世古様(以下、世古): メディア「macaroni」を立ち上げたのは、「食」には全てのコンテンツが詰まっていると思ったからです。生きている以上、「食」は必要不可欠。食から始まるコミュニケーションやコミュニティがあったり、美味しいものを食べると何気ない日常も豊かになったり、必要不可欠だからこそ効率化するべき課題(料理や家事)もあったり。僕の実家が飲食店などを営んでいて、身近だったというのもありますけどね。

今のスタートアップにはスピードが求められている

世古: 食のメディアからスタートして、 それに付随して新規事業でEC事業(macaroni store)をフルスクラッチで作ることに決めました。それも3ヶ月で(笑)。昔から言われてますけど、今のスタートアップって本当にスピードが大事なんですよね。意思決定から実行までのスピード感が大事。そういう時にネックになるのってやっぱり人がいないっていう問題なんですよね。今回もエンジニアのリソースが足りない、スケジュールが間に合わないと思い、うちとして初めてフリーランスにお願いしようと決めました。

世古: 以前に開発会社に外注したことがあって、上手くいかなかったんです。直接ディレクションがしにくいので、コミュニケーションスピードやディレクションミスなどが起きてしまいがちでした。フリーランスの場合、直接のやりとりができるので圧倒的に早くPDCAが回せるというのがお願いしようと思った理由ですね。フリーランスを起用したことがなかったので、友人に聞いてみたら「クラウドテックがいいよ」と言っていたので、以前クラウドワークスと取引があったこともあり、クラウドテックにお声がけしました。

社員の給与や採用費と比べて高いという印象はなかった

世古: クラウドテックから話を聞いて、だいたいイメージどおりでした。フリーランスのメ リットはやはり採用までのスピード感、それと高い技術力。デメリットは単月単価が高いイ メージがありますが、社員の給与や採用費(面談時間や採用Fee)と比べてみてもそんなに高いという印象はありませんでした。

社員もフリーランスも雇用形態はひとつの手段に過ぎない

渡部様(以下、渡部): スタートアップは、事業展開も新規事業も動きが多くて早い。何かを作り上げるのに社員もフリーランスも関係なく、ひとつの手段に過ぎないと思います。世の中がめまぐるしく変化してい中くで、採用側も合わせて上手く変化していかなければなりません。雇用形態を問わず、一緒にサービスやプロダクトを作り上げるクリエイターの仲間として力を貸していただくスタンスでいることが大切です。

世古: 社員もフリーランスも面談する時って、基本的スタンスは変わらないんですよね。僕らが何を大事ているのかを話して、共感してもらえるか。やりたいことや実現したいことに対して、うちで働く理由や価値があるのか。質問する内容も基本的には変わりませんね。

渡部: 今って会社と働く人がどれだけ「お互いの提供するもの」を理解できているのかが大事です。会社と働く人がお互いに何を提供し合うのかをわかっていないといけません。取引の関係と変わらないですよね。個人的には、社員もフリーランスも変わらないと思っています。自分の仕事に金額つけられる人ってすごく少ないので、複業でもいいですけどフリーランスとかになってみると、自分の仕事がいくらなのかがわかっていいと思います。

社員にも必要な程よい緊張感

世古: フリーランスを活用して良かったなと思うことは、社員にも程よい緊張感を持ってもらえることですね。フリーランスと話していて、「緊張感」という言葉がとても印象的でした。決められた期間内で成果を出さないといけないというのは当たり前なんですけど、フリーランスの方は、よりシビアな世界で生きている。そういう人と働くことで社員もレベルが上がっていくと思います。社員とフリーランスが一体となって難局を乗り越えた達成感もあり、今のエンジニアチームはさらにいい雰囲気が作れていますね。

働く人の幸せと事業成長の両方を最大化する

世古: 今は、企業も働く人から選ばれる立場にあります。人によって何を大切にするのかは違うと思いますが、うちの場合は裁量や働きやすい環境という点を大事にしています。エンジニアのみですが週2回のリモートを認めていたり、仕様などの上流からエンジニアが自分たちで決める裁量があったり、バックエンドとフロントエンドの両方をできる自由度があったりします。複業も認めています。あと、コミュニケーションが非常に多くて、人がいいと言ってもらえることも多いですね。

渡部: 働く人の幸せと事業の成長を、どちらか一方ではなく両方伸ばすことを意識する必要があります。「心理的安全性」ってよく言われますけど、あれもゴールではなく手段です。その先に何をするのかが大事。じゃないと会社の意味がなくなるので(笑)。ただ、どうするかを考えすぎてもダメで、「面白い」がないとつまらない。究極は面白いがあればいいと思っています。

世古: ぼくも基本面白ければいいじゃん、と思っています。結構、ぼくってわがままなんで すよ(笑)。ただわがままっていうのではなく、事業で成長したいし、それでメンバーを幸せにしたいという思いがあり、そこに向かっていくなかで黙ることができないタイプです。こういうものが作りたい、そのためにはこの技術が必要なのかな、その技術ってどうやったらできると思う?とか。本人のワクワクと会社のやりたい方向性が一致しているとなおさらよいじゃないですか。そのほうが新しい事業を始めるときに接続が早いので、なるべく多くコミュニケーションするようにしています。

会社自体をデザインする時代

渡部: 働く人の幸せと事業成長の両方を最大化するために、「コーポレートデザイン」という部署を立ち上げました。経営企画とか人事とかではなくこの部署にしたのは、会社自体をちゃんとデザインする時代になったと思ったんです。前の会社の尊敬するデザイナーの人に「デザインって設計って意味。全部設計なんだよ。」って言われて、なるほど!!って勝手に納得してました(笑)。いろんなものが飽和した今の時代だからこそ、対社内にも対社外にもこんなユニークで面白い会社があるんだよと、示す必要がある。そのためには、面白い事業を企画したり、社員のキャリアを考えたりする。でも、今までの企業ってそこの連携が結構取れていなくてチグハグになったりしていた。美しくないんですよね、統一感がないと。あとみんな感度高いからすぐにバレちゃう(笑)。そこを一気通貫してできたらと思っています。0.5歩先の時代を見ながら、経営をしていかないといけないですよね。

スタートアップは「まね」をする会社ではなく「創る」会社

渡部: 世古は友達が多くて結構よく飲みに行ってたんですけど、それが最近減ったんです。理由を聞くと、「自分で考えるゾーンに入っている」と返ってきたのが興味深いなと。 スタートアップは「まね」をする会社ではなく「創る」会社。自分で考えて、自分で新しいモノを創っていくことが大事なんだなと思っています。メディアもそうなんですけど、Webに転がっているような2次情報だとインサイトは得られない。小さなイノベーションが見えないところでたくさん起きていて、それを感じ取らないといけない。驚かす、ハッとさせるやり方がより高度になっているのかなと。

世古: そうですね、最近はWeb業界の人と飲みに行かなくなりましたね(笑)。言っていることや見ていることが変わらないんですよ。自分も含めて、みんな見ている分野や課題は一緒なんだなと。だからこそ自力で考えるしかないですね。今からどうなっていくかやってみないとわからないことが多いから。正解に近づけるのをいかに早くできるか、たくさんのアイデアと共に積み上げてやっていくしかありません。 ぼく、あまりITとかWebの人になりたくないんですよ(笑)。そっちに行きすぎると戻ってこれなくなる。いわゆる大衆感がわからなくなるじゃないですか。単純に楽しんでキャッチアップすることで、こういうモノやサービスがあったらいいんじゃねと考えるのが好きで、それがビジネスになるとよりいいかなと常々思っています。

エンジニアは魔法使い

世古: 昔から、ぼくはエンジニアが大好きなんです。代表の大場もよく言いますが、エンジニアは夢を叶えてくれる「魔法使い」だと思っています。
アイデアを形にしてくれる、そのためにエンジニアは不可欠なんですよね。そんな魔法使いと一緒にいろんなサービスやプロダクトをどんどん創っていきたいと思っています。今年のはじめはエンジニアが5人程度でしたが、今は15名まで増えました。直近2〜3年以内には、50名ぐらいにはしていきたいですね。サービスが増えるに伴いチームも増える、ずっとプログラミン グをしたいという人もいれば、ディレクターに進みたいとかマネジメントもしたいという人もいる。そのWILLを叶えたいとも思います。

渡部: そのためには、儲けないといけいけないことも忘れないでくださいね(笑)

世古: それな(笑)

2019年11月時点のインタビューです。
COMPANY INFO
株式会社トラストリッジ
メディアソリューション事業、ライフスタイル事業
Sprout!、macaroni、マカロニメイト
バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア
SUMMARY
プロジェクトを成功させるのに「雇用形態」は関係ない
今会社が大切にするべきは、社員・フリーランスに
ワクワクする機会を提供し続けること
POINT1

雇用形態は、あくまで手段であることを忘れない

POINT2

プロジェクト成功のためには、会社と従業員がお互いを尊重し合うことが大切

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