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読むとエンジニアがもっと楽しくなる本|新卒1年目のエンジニアにお薦めの本3選

新卒で入社したSIerでは、組み込み系の開発を手掛けて、2010年頃からアプリ開発にシフトした経験を持つ越田孝佳(こしだたかよし)に、新卒1年目のエンジニアにお薦めしたい本を3冊紹介してもらいました。

おさえておきたい「技術書」と、エンジニアだからこそ読んで欲しい「読み物」を、エンジニア歴15年目の越田が熱く語ってくれましたので、新卒エンジニアの方は是非ご一読ください。

入社直後に触れておきたいSCRUMの導入書
「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
西村 直人, 永瀬 美穂, 吉羽 龍太郎
翔泳社

─ この本を読んだきっかけを教えてください

この本は、Amazonで検索をして評価が良かったので購入しました。KWは確か、「アジャイルのSCRUMの入門書」だったと思います。

それと、知り合いが薦めていたのもきっかけのひとつです。

─ いつ頃どの位期間を掛けて読んだのですか?

読んだのは確か3~4年前だったと思うので、2013年前後でしょうか。1日位で読んだ記憶があります。

─ 本を読むのは早い方ですか?

いえ大分遅い方です。それにつまらない本はずっと読み進まないこともありますよ。(笑)

─ この本はどんな本ですか?

ソフトウエアの開発手法には色々ありますが、最近「SCRUM」というのが人気を集めています。元々は、一気通貫で行うウォーターフォールが主流だったのですが、最近はアジャイルが変更を受け入れやすい開発ということでそちらにシフトしているんですね。

アジャイルのひとつが「SCRUM」で、漫画を利用して分かりやすく解説した入門書です。

─ 読んで良かった所や参考になった所を教えてください

そうですね…とにかく気軽に読めるのが第一だと個人的に考えていて、SCRUMは難しいんですが、導入として読むには良い本だと思います。

漫画やイラストが差し込まれているので雰囲気も良いですし、シーン毎に区切っているのであとから見直しやすいのも良いと思いますね。発売から少し時間が経っていますが、この書籍はベーシックな知識なので古さはないです。

─ どうしてこの本を新卒1年目のエンジニアに薦めたいと思ったのですか?

エンジニアとして開発をする上で、触れる機会がある手法であるという点が大きいです。弊社でもSCRUMの手法を取り入れていて、ジャンルを問わず全てのエンジニアさんに役立つ本です。

─ どんなタイミングで読むと良いですか?

新卒で入社後すぐに読んでも良いと思いますが、特にチームに入った時に読んでおくとスムーズですね。チームとして、どういう運営をするのかわかるようになるので、チームでの開発経験がない方は是非読んで欲しい1冊です。

エンジニアとしての振舞いかたを学べる
「アジャイルプラクティス]

─ どんなきっかけでこの本を読んだのですか?

僕は、周りの人が教えてくれる環境に居なくて、独学で学ぶことが多かったんです。チームになっても、リーダーになることが多かったので、「こうあるべき」という先導をしてくれる人がいる環境に居られなくて、「どうすればいいのか」がよくわからない中で仕事に取り組んでいました。

その為、「一般的なエンジニアとしてどうやってふるまうか」というトレンドを知りたいと思ったのがきっかけです。

─ どうやって本書を見つけたのですか?

Amazonでお薦めに出てきたのと、色んなエンジニアさんが紹介している中でよく見かけたので印象に残っていました。

─ いつ頃読んだのですか?

5~6年前の、2012年頃だったと思います。常にカバンに入れて、たまに読みすすめていました。

─ どんなことが書かれている本ですか?

開発に携わるエンジニア全般にお薦めですが、特にプログラマー向けの本です。開発者としてあるべき姿や習慣を示してくれる本で、非常にわかりやすくスムーズに読むことができます。

─ お薦めの箇所を教えてください

本の構成がとても良かったです。practiceが並んでいるんですが、それぞれに対して悪魔の囁きからはじまって、やってはいけない悪い癖をささやいてくるんです。(笑)

悪魔が囁くことは、ついついやってしまいがちなことばかりなんですが、その次に天使の囁きがあって助言をしてくれます。そして、「practiceを実践したら~」という未来が示されて、「バランスが肝心」という項目で実践のヒントをくれるので、楽しく読み進めることができます。

─ どうして新卒のエンジニアにこの本を紹介しようと思ったのですか?

「開発者としてどうあるべき」とか、「どういう習慣を身に着けておくべきか」という話があって、エンジニアになるのであれば、本書に書かれている考え方は身に着けておいた方が良いと思います。

─ どんなタイミングで読むと良いですか?

少し前の本ではありますが、今の開発手法とそん色がなく、新卒時にキャッチアップするために大切なポイントが紹介されているので、入社直後あたりに読んでおくと良さそうですね。常に横に置いておいて、気になった時に見返すのもお薦めです。

エンジニアの無限の可能性を感じられる本
「考える脳考えるコンピューター」

考える脳 考えるコンピューター
ジェフ・ホーキンス, サンドラ・ブレイクスリー
ランダムハウス講談社

─ この本を読んだきっかけを教えてください

個人的に人工知能に興味があったので手に取りました。この本も他の本同様に、Amazonで見つけました。

─ いつ頃どの位時間をかけて読んだのですか?

6~7年前に読んだので2010年頃、期間としては1ヶ月位でしょうか。

─ どんな本か紹介してください

技術書やHow toではなく「読み物」です。この本では、脳が持つ知能のメカニズムを、大脳新皮質に着目して、「知能の本質は予測にある」という理論展開をするんですが、その理論が説得力があって非常に面白いんです。

読んだ後は、「人間の知能がどういうメカニズムになっているのか、体系的に説明した本」に巡り合えた感動がありました。人工知能の研究では、ニューラルネットワークが流行っていますが、「脳全体のメカニズム」としてどういうものなのかという解説をしてくれる本です。

─ 読んで良かった所を教えてください

重複しますが、人間の知能がどういうメカニズムになっているのか、体系的に説明した本に巡り合えたのは感動しましたね。着目点が素晴らしいと思いました。

「予測というのが、知能の本質だ」という理論展開をしているのですが、その説明を聞くと「そうだな」という実感を持って読むことができます。今まで読んだ本の中で一番面白かったです!

─ どうして新卒1年目のエンジニアにお薦めしようと思ったのか聞かせてください

これを読むと、プログラムでも知能のメカニズムを実現できそうなワクワク感を持つことができます。

著者のジェフ・ホーキンスは、元々エンジニアでしたが、「知能」に興味を持ってIT業界で成功を収めた上で知能の研究をしようと思った人です。PDA(パームOS)というスマートフォンの前にあった個人情報端末で凄く有名になった会社を立ち上げ、IT業界で大成功を収めて脳の研究に邁進してこの本を書きました。

そのうえで、人工知能に関する会社を立ち上げたんです。情熱を感じるし、憧れも感じますよね。「エンジニアであるというのは可能性がある」という期待を込めて推薦した本です。

─ いつ頃読むと良いですか?

いつ読んでも良いと思います。人工知能に興味がある方は楽しめるし、人間の知能の仕組みがわかるので興味がない人でも楽しめる読み物です。

エンジニアを楽しむために読んで欲しい

─ どうしてこの3冊を選んだのですか?

エンジニアとして活動をするには、最低限の素養は必要ですが、「楽しんでやる」のが一番だと思います。最初に紹介した2冊は最低限、身に着けるといいことを基準に選びました。そして3冊目は、「ワクワクするもの」を紹介したいと思ったんです。その本を読むことで、世界が広がることを期待して選んでみました。

─ 新卒のエンジニアの皆さんに本に関してのアドバイスをお願いします

新卒の時には、C言語の本を読んでいました。組み込み系だったのでC言語を使うんですが、ジャンルとしてはエンジニアの技術書をとにかく沢山読みました。そのうち英語の勉強に興味が移って、なかなか自分は頭に入らないタイプで読むのに時間がかかるのですが、それでもなるべく本はカバンの中に入れて読むようにしていました。

本って技術書になると、3,000円~4,000円ですが、いざ「買う」となると躊躇することもあると思います。けれども、将来的には自分への投資としてはプラスになるので、「積読」になってしまうかもしれないが、気になったら買ってみることが大事だと思います。書籍代を「ケチる」のは勿体ないです。

トレンドのキャッチアップのために、最近はDeep LearningをPythonで実装する本を読んでいるそうです。

越田が紹介した「エンジニアで居ることを楽しめる本」は、新卒時だけではなく、エンジニアとして活躍していく中で折に触れて学びを与えてくれる名著ばかりですので、是非ご一読ください。

 

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