株式会社レックスアドバイザーズ

マーケティング部部長
矢島祐樹 さま

成長に欠かせない専門人材の確保
正社員の採用難をフリーランスの活用で打開

さらなる成長を目指す企業が次のステージに進むためには、人材の確保が急務になります。しかし、採用難が顕在化する中、専門性のある人材を正社員として採用するハードルが高くなっています。
今回は、公認会計士・税理士・弁理士、経理財務領域を中心とした人材紹介サービスを展開する株式会社レックスアドバイザーズ様にインタビュー。第二創業期を迎えてマーケターの正社員としての採用の難しさが成長への足かせになると判断。フリーランスの活用に踏み切った理由や組織運営のポイントなどについて伺いました。

お話を伺った方:

マーケティング部部長 矢島祐樹 さま

2002年大手SIerからキャリアスタート。設計事務所、IT教育会社でCIOをつとめた後、2018年にレックスアドバイザーズに入社。現在はマーケティング部部長として、マーケティング全般の戦略策定にかかわる傍ら、インサイドセールス部門の立ち上げに取り組むなど幅広く経営に携わる。

第二創業期、正社員採用の難しさからプロであるフリーランスを活用

レックスアドバイザーズ様がフリーランスを活用されたきっかけを教えてください。

現在、会社として第二創業期を迎えています。私が管轄しているマーケティング部は、私が昨年入社したときは数名だったのですが、2019年7月現在で14名ほどにまで拡大しました。最初はマーケターを正社員として募集していたのですが、正直良いご縁に恵まれなかった。
そこで、正社員として採用できないのであれば、次の手は何かと考えたときに、即戦力である「プロに頼もう」という方向に舵をきりました。

正社員を採用しようとしていたところから、フリーランスを活用する方向に切り替えたのは、大きな判断ではなかったのでしょうか?

正社員で募集していたのは、業務を遂行するだけでなく、会社の成長そのものに対してもコミットしてほしいと思っていたからです。一方で、当時はもうやりたいことがたくさんあり、人材が確保できないとスピード感をもって事業を回せない。それならば、考え方を変えるという判断は当然です。今は、マーケティング業務を高い水準で遂行できる人に来てもらうべきだと考え方を変えました。
現在では、マーケター1名、コピーライター1名がプロとして業務委託で参画しています。人材の補充ができたので、ポテンシャル枠や幹部候補生を正社員として採用し、業務委託の方にスキルを補っていただくという体制で考えています。

副業を制度化、多様な働き方がフリーランスを受け入れる土壌に

フリーランスを受け入れることに社内のハードルはありませんでしたか?

今は働き方の多様性が必要とされている時代ということもあり、2018年の夏頃に、会社の制度として副業を認めることにしました。すでに制度を活用している社員もいますし、制度があるから入社するという流れもできました。副業している正社員がいるなら、一社専任であることにこだわる必要もないよね、という流れで、業務委託の人を受け入れる土壌はできていたと思います。

受け入れるにあたって工夫されたことはありますか?

マーケティング部は正社員、業務委託、パートとあらゆる雇用形態の人がいるのが特徴です。在宅勤務のメンバーもいて、全員が一緒に働く仲間だと考えています。働く仲間のベクトルが同じ方向を向いていないと仕事は上手くいかないので。 とにかくコミュニケーションは大事にしています。一緒に食事をするなど、時にはラフなコミュニケーションを通して、働く仲間が同じ目的意識を持ち、ベクトルを同じ方向に揃えていけるのだと思います。

フリーランスとwin-winの関係を構築し、一緒に成長を

会社の成長にコミットする正社員と、業務に対してコミットするフリーランスを含めた組織運営で、大事にされている点はありますか?

「人生を預かっている」という言い方を私はよくするのですが、正社員に対する僕のミッションは成長させること、能力を開花させることです。 それから、マーケティング部では「全てのステークホルダーに対して価値を与え続ける部門」をミッションに掲げていますが、ステークホルダーは社外だけではなく、社内も含まれます。正社員には部署の仕事だけをするのではなく、他の部門の人間に対しても価値を与え続けなければならないと伝えています。
一方フリーランスの場合、いわゆるwin-winの関係をつくることに注力しています。専門特化型のスペシャリストとして成果を上げていただくのと同時に、フリーランスとしての価値が上がる機会を提供しています。マーケターの方にはマーケティングの実験場にしてくれて構わないと伝えています。彼は知見が溜まる、弊社もその恩恵を受けて成長を促進できるので、お互い良い関係になれるのではと考えています。

最後に、マーケターにフリーランスを活用して良かったと感じている点がありましたら教えてください。

一番良かった点は、やはりプロフェッショナルとしての視点や考え方を持ち込んでくれたことだと思います。 フリーランスの方は、複数の会社や業界を経験されているので知識が非常に幅広いですよね。マーケティングもトレンドの変化や技術の進化が激しい世界なので、腕一本で食べているが故にキャッチアップに貪欲な点も、とても魅力的です。マーケターとしての深い知識や幅広い経験があり、「こういう分析ツールもあります」、「今、トレンド的にはこうですよ」とか、アドバイスをいただいています。

2019年7月時点のインタビューです。
COMPANY INFO
株式会社レックスアドバイザーズ
人材サービス業
士業(公認会計士、税理士、弁理士)と一般事業会社の管理部門、金融機関出身者、コンサルティング人材に特化の人材サービス業
マーケター
SUMMARY
専門人材の確保策として、プロの知見を得る目的でも、
企業の成長にフリーランスは貢献!
POINT1

必要なスキルを持つ人材の確保策として、
プロのフリーランスは有効。

POINT2

雇用形態を問わず、一緒に働く仲間と捉えて、
ベクトルを同じ方向に。

POINT3

フリーランスは専門特化型として活用。
win-winの関係を築いていく。

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