株式会社カラダメディカ

プロダクト企画部部長
十日市晃子 さま

社員のスキル不足を補う専門人材の採用で
人数+αの効果が生まれた

社内のリソース不足は、単純に人材の「数」に起因しているだけでなく、人材の「質」、すなわちスキル不足に問題が見られるケースもあります。しかし、ITの専門人材が奪い合いとなっている昨今の状況下では、スキルの高い人材を正社員で確保するのは容易なことではありません。
今回は、PMとコーダーを業務委託で採用することで、チームの人員が増えたこと以上の効果があったというカラダメディカ様にインタビュー。カラダメディカ様では、ヘルスケア分野を中心としたコンテンツ配信事業を手がけています。フリーランス人材を活用した理由や実際に参画してからのメリットを中心に伺いました。

お話を伺った方:

プロダクト企画部部長 十日市晃子 さま

2010年株式会社エムティーアイ入社。ルナルナ事業部に配属され、「CARADA健康相談(旧名称:カラダメディカ)」の企画を担当。2015年10月にエムティーアイの子会社として株式会社カラダメディカが設立され、それに伴い出向。2018年よりプロダクト企画部部長として、新規事業「CARADAオンライン診療」のプロダクト企画・開発を推進。

即戦力となる人材を求めて、業務委託で補充するという選択

カラダメディカ様ではなぜ、社員ではなく業務委託を採用されることになったのでしょうか。

元々、カラダメディカではフリーランスのデザイナーが稼働していたため 、業務委託でのリソース確保に抵抗はありませんでした。業務委託のPMの採用を考えた当時は、チームにPMは私ともう1名で、リソースが足りていませんでした。私は現場で手を動かすよりもプロダクトを企画するチーム全体のマネジメントを行う立場でしたし、もう1名のメンバーはディレクター業務の経験がなかったため、戦力を増強するためにも増員を図らなければならないという面もありました。
最初は中途採用で考えていましたが、人事部から「市場動向として、PMで即戦力となる人材を採るには、相当報酬を積まないとなかなか来てもらえないよ」と言われてしまいました。即戦力のスキルセットに加え、状況としてはすぐにチームに来ていただける方が必要だったので、フリーランスの方に業務委託で来ていただくことになりました。

今は、コーダー兼フロントエンジニアと、PMの方に参画いただいています。

リソースが足りない背景にはどんな課題があったのでしょうか?

カラダメディカとして実施したいことが山積みで仕事量に課題があったことに加え、スキル面での課題もありました。プロジェクトのスケジュールに余裕がないこともあり、メンバーのPM経験不足から、十分な検討がされないまま仕様を渡してしまったり、渡した仕様書が開発チームにとって理解しやすい内容になっていなかったこともあります。結果、認識の違いやビジネス的な要求を満たすことが出来ず、手戻りが発生していました。
私が教えたり、修正してあげたい気持ちはありましたが、フォローする時間がとれなかったため、その点も助けてもらえるような即戦力になる人材が欲しいということもありましたね。

実際、メンバーからもきちんと時間をかけて取り組めるプロジェクトに携わりたいと意見も出ていたため、早急な改善が必要でした。

高いスキルを持つプロフェッショナルが入ったことで、人員増加以上の効果を実感

実際に業務委託が入って、課題とされていたような状況は変わりましたか?

コーダーと新しいPMの方が業務委託で来てからは、今まで自分でやらなければいけないと思っていた部分をたくさん助けていただいて、もう天国みたいです。
業務委託のPMの方が、悩んでいる社員に「手伝おうか?」と声を掛けて業務を拾い、自発的に連携を図ってくれるので感動しています。おかげで、プロダクトの直したい箇所の改善も進むようになりました。

仕事の進め方変化では、PMがしっかり資料を作らなければと思っていたところに対して、デザイナーがざっくりとした案を作ってくれます。また、デザイナーがもう少し細かく伝える必要があると思っている箇所も、業務委託のコーダーの方がそのまま引き取って進めてくれます。フロント面の修正であれば、コーダーの方にすぐ直してもらうといった細かい動きもできるようになりました。

単純にチームの人数が増えた以上のメリットを感じていらっしゃるのでしょうか?

はい。プロフェッショナルに来ていただいたということが大きいです。
PMの方はエンジニアの経験も豊富で、セキュリティーやガイドラインにきちんと沿っているかといった点など、私が苦手な部分まで先回りして進めてくれています。

弊社のエンジニアは上流の設計をあまり経験したことがなかったため、開発側も頼りにしていますね。本来のPMの業務範囲とは少し違う部分になってしまうところもあるため、調整しながらにはなりますが、プロダクトの穴に気づいて手を打っていただけるところが本当にありがたいです。基本的なシステムへの理解が足りない部分などもフォローしてくれており、本当に活躍いただいています。

雇用形態にとらわれない密なコミュニケーションで、信頼関係を構築

業務委託を受け入れて円滑に業務を進めるために工夫されている点はありますか?

情報格差をなくすためにも、チーム全体の会議にも参加していただいています。ビジネスサイドのメンバーとの会議では、フリーランスの方からも意見をいただけたり、チーム改善の取り組みについての会議では、参加者が各自事前に改善案を書き出しているのですが、業務委託の方から多くの良い提案を出していただくなど、会議への参加意欲 も社員と変わりません。興味があればフリーランスの方も社内研修に参加していただくことが可能です。
日頃から認識のずれをなくすために、PM、デザイナー、コーダーで朝会を行い、Trelloで自分のタスクや確認事項を共有しています。社員と同様に隔週で1on1での面談をしているのも、困っていることや相談ごとを話していただきやすいようなコミュニケーションの場を設けるためです。
やはり、仕事をするうえでは信頼関係を構築することが大切です。雇用形態は違いますし、人事評価もありませんが、それ以外は同じ仲間として仕事をしています。

また、これは業務委託に限らないと思いますが、最初はそれぞれのメンバーでスタイルや考え方が違いますよね。お互いを認め合いながら、協力していくことが大切だと考えています。

2019年7月時点のインタビューです。
COMPANY INFO
株式会社カラダメディカ
ヘルスケア・医療
CARADAオンライン診療
プロダクトマネージャー、フロントエンドエンジニア/コーダー
SUMMARY
リソース不足の課題は、
プロ人材の登用で業務量もスキルも補完!
POINT1

業務委託のプロ人材なら、
自社のスキルの補完にも貢献

POINT2

ミーティングや朝会など、
密なコミュニケーションが信頼関係構築の鍵

POINT3

業務委託の知見を業務改善に活用可能

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