C#エンジニアの皆様、副業をお考えでしょうか？本業でもご活躍かと思いますが、空き時間の有効活用や本業とは別のスキルアップのために副業は有効な手段です。サイドビジネスをするなら、やはり自分の得意な分野でやりたいですよね？
開発業務は、他の業務と比べて在宅や遠隔地での業務がやりやすい形態です。オープンソースソフトウェア開発などは、日々インターネット上で開発が進められています。最近では、テレワークなど在宅での勤務形態も広がりつつあるおかげで、エンジニアの方は副業が得やすくなっていくものと予想されます。
この記事では、C#エンジニアの方向けの副業の種類とどのぐらい稼げるのかなどを紹介していきます。その中で、自分のスキルや興味がある副業について考えてみてください。
デスクトップアプリケーション開発
どういったものを開発するのか？
近年、開発対象がデスクトップアプリケーションからウェブアプリケーションに移り変わったこともあり、案件の数は減っています。しかしながら、スタンドアロン型のアプリケーションは今でもデスクトップアプリとして開発される事が多いです。
例えば、画像変換ツールやECサイト用の自動出品ツールなどです。特に、ECサイト関連のツールは需要が多くありますので、案件が多いです。C#は、WinFormsやWPFなどWindowsに特化したフレームワークがあり、生産性が非常に高いのでデスクトップアプリ開発に向いています。また、Windowsには.NET Frameworkが最初からインストールされていますので、アプリ単体ですぐに動作させることができるのも大きなメリットです。
どのような方法で副業にするか？
デスクトップアプリの開発案件は、クラウドソーシングサイトに多数あります。開発言語が不問な案件が多いですが、言語が指定されている案件もありますのでしっかりチェックしましょう。開発要件は、案件によりさまざまですので、自分のスキルに合った案件を探してみてください。
他には、開発したデスクトップアプリをVectorなどのアプリ販売サイトに登録して収益化する方法もあります。こちらの方法ですと、一回限りの案件とは違い、販売サイトに登録しておくだけで長期的な収入が見込めます。もちろん、アプリ数が増えるに従って収入も増えていきますので、長期的な副業をお考えの方にはおすすめです。
どれぐらい稼げるのか？
クラウドソーシングの開発案件では、5,000円～50,000円程度の案件が一番多いです。もちろん、複雑なデスクトップアプリになれば100,000円以上の案件もあります。ただし、この金額はクラウドソーシングの手数料込の金額で提示されていることが多いので、実際に受け取る金額は80％ほどになります。しかしながら、決済を代行してもらうことで未払いなどのトラブルを未然に防ぐことができますので、保険料と考えておきましょう。
Vectorなどアプリ販売サイトに登録する場合は、販売金額は自分で決定することができますので、アプリの価値に合わせて金額を設定しましょう。一般的には、1,000円～10,000円程度の設定が効果的かと思います。高額なアプリの場合は、試用版を用意するなどして、購入前にお試しできるようにすることで購入率を高めることができます。代金の回収は、自分で銀行振込など対応することもできますが、Vectorでは決済代行サービスを行っておりますので、手数料（100円＋決済代金の15％）はかかりますが、代金回収の手間をなくすことができます。
ウェブアプリケーション開発（サービス・サイト）
どういったものを開発するのか？
ウェブアプリケーションと言えば、GmailやGoogle Mapなどのサービスが有名です。最近ではGoogleに限らず、多くの企業がWeb APIを公開していますので、それらをマッシュアップ（組み合わせ）して新しいウェブサービスを作ることができます。もちろん、自分で独自のサービスを一から作成するのも良いでしょう。話題になるようなサービスを作ることができれば、たくさんのユーザーを集客できます。
どのような方法で副業にするか？
作成したウェブサービスにある程度のユーザーを集めることができたら、Google AdSenseなどの広告を掲載して収益化できます。AdSenseはクリック報酬型広告なので、広告をクリックされるだけで報酬が発生します。
または、A8.netなどのASP（アフィリエイトサービスプロバイダ）の広告を掲載することもできます。ASPの広告は、商品購入や契約などが成立した時に報酬が発生しますので、なかなか報酬が得られませんが、その分高額な報酬が設定されています。
どれぐらい稼げるのか？
AdSenseの報酬は、だいたい10,000PV（ページの表示回数）で4,000円程度と言われています。サイトの内容や広告を挿入する位置によってCTR（クリックされる割合）が変わってきますので、PVに対して報酬が少ないようであれば広告の位置を変えてみましょう。
ASPの広告は、広告の内容によって100円～10,000円以上のものまで報酬にかなりの差があります。もちろん、高単価な広告を貼ったほうが報酬は高いのですが、それよりもサイトの内容とマッチしているかが重要です。サービスを利用するユーザーが求めている商品の広告を貼るほうがコンバージョン（報酬発生）しやすくなりますので、結果的に全体的な報酬額も上がります。
スマートフォン・タブレットアプリ開発
どういったものを開発するのか？
スマートフォンが登場してから普及率はどんどん伸びていき、2016年末には70％を超えると見られています。タブレットの普及率も年々増加しており、2016年現在では30％を超えています。これからも両者の普及率は年々増加していくと予想されますので、それに伴いスマホ・タブレットアプリのマーケットも拡大していきます。このマーケットに参入するために、C#で便利アプリやゲームなどを開発してみてはどうでしょうか？
Visual Studio 2015（以下VS）からXamarin社が提供するスマホ・タブレットアプリ開発ツールをインストーラーに統合しています。この開発ツールを利用すれば、Javaなどを使わなくても慣れ親しんだC#でAndroidやiOSのアプリを開発することができます。現在（2016年3月）のところ、このツールを使用するには制限のある無料のプランか制限なしの有料のプランに加入する必要がありますが、Xamarin社がマイクロソフトに買収されたことでこの辺りも変更があるかもしれません。なお、VS2013でも使用可能です。
どのような方法で副業にするか？
開発したアプリは、通常のネイティブアプリと同じくGoogle Play StoreやApp Storeなどで公開することができます。アプリの収益化の方法としては、3つの方法があります。1つ目は、無料のアプリにしてAdMobなどのアプリ内広告を掲載する方法。2つ目は、アプリ内課金を実装してアイテムや機能などで課金して貰う方法。3つ目は、単純に有料のアプリにしてしまう方法です。どの方法にもメリット・デメリットがありますので、自分のアプリに合った方法を選択しましょう。
どれぐらい稼げるのか？
AdMobは、AdSenseと同じくクリック報酬型広告ですので、クリック（タッチ）されるだけで報酬が発生します。だいたい1,000回広告が表示されると50円～100円の報酬になります。つまり、AdMobで報酬を得るにはどれだけ広告が表示されるかにかかっていますので無料アプリにしてたくさんの人に使って貰う必要があります。
アプリ内課金や有料アプリで収益化を図る場合は、そのアプリの価値に応じて金額設定をすることになりますが、一般的に100円～1,000円くらいのアプリが多いです。もちろん、多機能なアプリは数千円の価格設定でも問題ありませんが、その場合は試用版アプリも同時にリリースするなどして購買率を高めることをおすすめします。
以上のようにC#にはさまざまなことができますので、色々な副業の方法があります。収益も重要ですが、それよりも自分の興味のある分野で始められるのが良いでしょう。サイドワークとして、まずは気軽に始められてみてはいかがでしょうか？
